「宵越しのお茶は飲むな」の真相とは?
2022.04.08(Fri)
古来より「宵越しのお茶は飲むな」という言い伝えがありますが、
皆さんはご存知でしょうか?
お茶はカラダに良いものだし、飲んではいけないことはないでしょう。
そう思われるかもしれませんが、古来からの言い伝えにはちゃんと理由があるのです。
今回は、その真相をご紹介していきたいと思います。
お茶そのものではなく、注意するのは茶葉
「宵越しのお茶を飲むな」を文面通りに受け取ると、
お茶を飲んではいけないと感じてしまいます。
しかし、注意すべきなのはお茶を淹れた翌日の茶葉なのです。
本来であれば、カラダに良いはずのお茶に一晩で何が起きているのでしょうか。
一晩置いた茶葉のメカニズム
飲むなと言われる原因は、
茶葉に含まれるカテキンの流出+タンパク質の残留にあります。
抗菌作用があることで知られているカテキンは、水溶性のため、
お茶を淹れるごとに茶葉から流出していきます。
一方、タンパク質は不溶性のため、茶葉に留まります。
抗菌作用が減り、タンパク質が留まる茶葉は、腐敗が進んでいきます。
さらに、カテキンは酸化するとタンニンという成分に変化していきます。
タンニンは適量であれば、胃を刺激し消化を促してくれますが、
過剰なタンニンは胃の粘膜を傷つけ、消化液の分泌を妨げます。
吐き気や下痢を引き起こし、体調を崩す原因ともなることから
「宵越しのお茶は飲むな」と古来から言い伝えられています。
まとめ
今回は古来からの言い伝えである「宵越しのお茶は飲むな」
について解説してきましたがいかがでしたか?
適切に飲めば、健康促進が期待できるお茶なので、
宵越しだけしないよう気をつけましょう。
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