静岡県での緑茶の奨励品種を一挙紹介!
2022.03.25(Fri)
先日のコラムで、日本茶の代表品種「やぶきた」についてご紹介した際に、
お米と同じようにお茶にもたくさんの品種があるとお伝えしました。
(先日のコラムは、こちらで読めます)
現在、100種類近く農林水産省に登録されている品種の中でも、
今回は殿堂入り品種「やぶきた」以外の、
静岡県での奨励品種について、ご紹介していきます!
奨励品種とは?
奨励品種(しょうれいひんしゅ)とは、各都道府県がその都道府県に普及すべき優良な品種として決定した品種のこと。
この対象となる農作物は、米、麦類(小麦、二条大麦、六条大麦、裸麦)、大豆の主要農作物であり、各都道府県がそれぞれ独自に定めることになっている。
主要農作物以外に、都道府県により、小豆・菜豆の豆類、バレイショ及び甘ショの芋類、サトウキビ及びテンサイの糖料作物、ソバ等の雑穀類、果樹や飼料用作物などについても定められている場合がある。
と、各都道府県で普及していきましょうと決定された優良な品種のことを指します。
次項では静岡県の緑茶の奨励品種の特徴や特性をお話ししていきます。
静岡県の緑茶の奨励品種
奨励品種その1:おくひかり
【特徴】
■晩生品種
■耐寒性・炭そ病に強い
【品質の特性】
■濃厚で個性的な香気
■やや渋みがあり、清涼感も感じられる
奨励品種その2:さわみずか
【特徴】
■晩生品種
■樹勢が強い
■高品質・多収性で共同工場から注目されている
【品質の特性】
■清涼感のある良い香り
■やや渋みがあり、爽やかさも感じられる
奨励品種その3:かなやみどり
【特徴】
■病気に強い
■芽立ちも良好
■中晩生品種
【品質の特性】
■独特な香り
■水色は鮮やかな緑色で、少し甘みを感じる味わい
奨励品種その4:山の息吹
【特徴】
■樹勢が強く、耐寒性も「やぶきた」程度
■適応地域幅が広い
■香味に富んだ早生品種
■「やぶきた」と組み合わせて栽培することで、規模の拡大・茶業経営の安定化に貢献
■生産者からの期待が大きい新品種
【品質の特性】
■軽やかな香気で渋みが少ない
■アミノ酸やテアニンの旨味成分の含量が高い
■渋み成分のカテキンは少ない
奨励品種その5:香駿
【特徴】
■耐寒性が強く、多収性
■中生品種
■2000年に品種登録された、比較的新しい品種
■日本茶界の新時代を引っ張る存在として注目されている
【品質の特性】
■ジャスミンやハーブのような華やかな香り
■味・香り・旨味の評価が高い
奨励品種その6:つゆひかり
【特徴】
■炭そ病に極めて強い
■耐寒性にも優れている
■やや早生品種
【品質の特性】
■爽やかな香気
■水色がキレイな緑色で、数あるお茶の中でも秀逸
奨励品種その7:おおいわせ
【特徴】
■早生品種
■早場地帯・凍霜害の少ない地帯に適している
【品質の特性】
■爽快な香気
■渋味・旨味の調和がとれた優しい味
奨励品種その8:さやまかおり
【特徴】
■耐寒性に強く、多収性
■早生品種
【品質の特性】
■特徴的な強い香り
■しっかりとした味わいで、渋味は強め
奨励品種その9:やまかい
【特徴】
■夏茶の品質が良い
■被覆栽培との相性◎
■かぶせ茶産地では根強い人気
【品質の特性】
■特徴的な香り
■渋味が少なく、まろやかな味わい
まとめ
今回は、静岡県のお茶の奨励品種をご紹介してきました。
お茶と一口に言っても、品種もたくさんあり、個性もあって、
改めてお茶の奥深さを感じますね。
静岡茶商工業協同組合が運営している「一茶」では、
選りすぐりのお茶をご紹介しています。
ぜひ、お気軽にお立ち寄りください!
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