静岡には世界農業遺産がある
2021.11.05(Fri)
世界農業遺産…世界遺産とは違うの?
タイトルをみてそう思われた方も多いと思います。
今回は世界農業遺産のご説明とともに、
静岡の世界農業遺産についてご紹介していきます。
世界農業遺産とは
世界農業遺産(Globally Important Agricultural Heritage Systems:GIAHS)は、
世界的に重要な農林水産業を営む地域を、
国際連合食糧農業機関(FAO)が認定する制度です。
現在、世界で22ヶ国62地域、日本では11地域が認定されています。
【世界農業遺産の認定基準】
①地域の食料および生計の保障に貢献しているか
②食料および農業にとって、世界的に重要な生物多様性および遺伝資源が豊富か
③地域の伝統的な知識システムを維持しているか
④文化的アイデンティティおよび風土が、地域に定着しているか
⑤人と環境が互いに働きかけ、長い年月をかけて発展してきた景観があるか
農林水産システムを動的に維持・継承・保全をするのが目的で、
新しい技術を取り入れて進化をしながら、
伝統的技術を残していけるものとなっています。
静岡の茶草場農法
前述したように日本には世界農業遺産が11地域あるのですが、
静岡は日本で唯一、2つの認定地域を持つ都道府県なのです。
そのひとつが、茶草場農法。
茶草場農法とは、茶園の周りにある茶草場から、草を刈り取り乾燥させ、
茶園の木の下に敷く農法のことです。
茶草場農法は、土を良い状態に保ち、お茶の味や香りも良くする効果があります。
秋にはきれいに草が刈られ、束ねられた草が干してある風景も楽しめます。
認定地域は、掛川市・菊川市・島田市・牧之原市・川根本町の4市1町です。
ちなみにもうひとつは、水わさびの伝統栽培です。
認定地域は、静岡県静岡市・下田市・伊豆市・東伊豆町・河津町・松崎町・西伊豆町の3市4町です。
まとめ
今回は世界農業遺産についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
静岡の茶草場農法が世界的に重要だと認められているのが、
なんだか誇らしいと感じました。
静岡茶商工業協同組合が運営している「一茶」では、
選りすぐりのお茶をご紹介しています。
ぜひ、お気軽にお立ち寄りください。
※一茶については、こちらをご覧ください。