「茶」のつく言葉5選と、その由来
2021.06.18(Fri)
「茶」のつく言葉を答えてくださいと聞かれたら、皆さんはどのくらい答えることができるでしょうか?
・茶を濁す
・茶番
・茶化す など、実は様々な言葉があります。
今回は、「茶」のつく言葉を5つ選出し、その由来についてもご紹介いたします。
誰かとお茶をする時の雑学ネタとして、知っておいて損はないですよ!
その① 茶を濁す
【意味】
自分にとって都合の悪いことをごまかしたり、取り繕ったりする。
【由来】
お茶(抹茶)を点てる際に、素人がお茶を点てると、作法を知らずに適当に混ぜてしまう。
→結果、お茶が濁る。
このように、その場しのぎで取り繕う様を、「茶を濁す」というようになりました。
その② 茶番
【意味】
ばかばかしく、底の見えすいた行為や物事。
【由来】
江戸時代に流行した歌舞伎で、茶番(お茶の給仕をする人)が手近なものを使用して、滑稽な芝居や話芸を演じていた。
→その様が、茶番狂言といわれるようになる。
このように、底の見えすいた行為を、「茶番」「茶番劇」というようになりました。
その③ 茶化す
【意味】
・からかう
・冷やかす
・ごまかす
【由来】
「茶にする」→休憩するという意味以外に、真面目に対応しないという意味がある。
からかったり、ごまかしたりすることを「茶と化す」→「茶化す」というようになりました。
その④ お茶目
【意味】
・無邪気で天真爛漫な様子
・ふざけたことを言う
【由来】
「茶」→おどける、いい加減
「め」→「めかす」(そのように見せかける、それらしく振る舞うという意味)の略。
「目」は当て字。
ここから、おどけたりふざけたことをいう様を、「お茶目」というようになりました。
その⑤ 日常茶飯事
【意味】
・普通のこと
・平凡でありふれたこと
【由来】
「日常」→日々の暮らし
「茶飯」→ご飯を食べたりお茶を飲んだりすること
日々の暮らしでご飯を食べたりお茶を飲んだりすることは当たり前のこと。
ここから、普通でありふれていることを「日常茶飯事」というようになりました。
まとめ
「茶」のつく言葉と、その由来をご紹介してきましたが、いかがでしたか?
一番最後にご紹介した「日常茶飯事」では、お茶を飲むことは当たり前のこととして、昔から暮らしに馴染んでいたこともわかりました。
ぜひ、誰かとお茶をするときのネタにしていただけたら嬉しいです。
静岡茶商工業協同組合が運営している「一茶」では、選りすぐりのお茶をご紹介しています。
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