急須の種類と選び方
2021.12.10(Fri)
お茶を楽しむためには、茶葉だけではなく、
急須選びもこだわっていただきたいポイントです。
急須の材質やサイズによって、
お茶の美味しさが変わるということをご存知でしょうか。
今回は急須の種類と選び方について、ご紹介していきます。
急須の役割とは
急須には下記のような役割があります。
①茶葉とお湯を馴染ませる
茶葉の成分をできる限り多く抽出するには、
茶葉に水分をしっかりと吸収させる必要があります。
急須の中で、茶葉が回って広がることでお湯に馴染み、
水分をしっかりと吸収することができます。
②複数人につぎ分ける
好みの濃さや温度に調整したお茶を、複数人につぎ分けることができます。
急須の種類
急須の種類は、主に陶器製と磁器製の2種類があります。
それぞれの特徴は下記となります。
陶器製
・吸水性・保温性に優れている
・お茶の成分が急須本体に馴染み、使えば使うほど味わい深くなる
・香りや成分が急須本体に吸着するため、色んなお茶を飲む際に香りが混ざってしまう
磁器製
・吸水性がないので、色んなお茶を飲んでも香りが混ざらない
・保温性は陶器製より、やや劣る
最近は耐熱ガラス製もよく使われており、保温面では劣りますが、
茶葉が開いていく様子や水色の変化など、視覚的に楽しむことができます。
急須の選び方
急須を選ぶときには、サイズや茶こしの形、用途に合わせて選ぶことに加えて、
すり合わせもチェックするのがオススメです。
それぞれの項目について、下記で解説いたします。
サイズ
低温で味をじっくり抽出したい煎茶や玉露などは小さめの急須、
熱いお湯で一気に味を抽出したい番茶やほうじ茶は大きめの急須など、
茶葉の種類によって使い分けるのが理想的です。
しかし、いくつも急須を持つには、置いておくスペースが必要になってきます。
まずは、ひとつの急須で様々な茶葉を楽しめるように、
家族の人数やご自分の手に合わせて急須を選んでみてはいかがでしょうか。
茶こし
急須には丸く膨らんだ陶器製の網が取り付けられているのが一般的ですが、
最近ではアルミ製や平たいものなど様々な茶こしがあります。
特徴を少しあげると、アルミ製の茶こしは陶器製に比べて目が細かく、茶葉が漏れ出しにくいですが、丁寧に洗わないと網目に茶葉が残ってしまったりします。
それぞれのメリット・デメリットを考慮して選ぶようにしましょう。
すり合わせ
すり合わせとは急須のフタを開けたときに、フタと本体が合わさる部分のことで、
ここに水が張りつくことで急須の密閉性が高くなります。
すり合わせが不十分だと、しっかりと蒸らすことができず、
お茶を注ぐ際に漏れてしまう原因となります。
急須を選ぶときには、すり合わせも確認しましょう。
まとめ
急須の種類と選び方についてご紹介してきましたが、いかがでしたか。
ぜひ、ご自分に合った急須を選んでいただき、
より豊かな時間を過ごしていただけたら嬉しいです。
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