お茶の三大産地と、その特長とは?
2021.09.03(Fri)
普段何気なく飲んでいるお茶。
皆さんはどこで生産されているかご存知でしょうか?
今回は、生産地の中でもTOPの三大産地と、その特長についてご紹介していきます。
三大産地その① 三重県
三重県は南北に長く、地域によって気候が異なるため、新茶の収穫時期に幅があります。
早い地域では4月下旬、遅い地域では5月中旬頃。
三重県のかぶせ茶の生産量は全国一位を誇っており、特に四日市周辺で盛んに生産されています。
かぶせ茶とは、茶葉に布などを被せて、あえて日光を遮って栽培された日本茶です。
日光を遮断することで、渋みが抑えられ、甘味・旨味の強いお茶となります。
玉露が20日以上日光を遮るのに対して、かぶせ茶は約1週間と期間が短いため、
玉露と煎茶のいいとこ取りをしたようなお茶として、高い人気を得ています。
三大産地その② 鹿児島県
鹿児島県は京都や静岡などに比べると茶業の歴史は浅いですが、現在では日本有数のお茶の産地となっています。
その大きな理由は、お茶の栽培を始める際に、あらかじめ機械化できるように土地を基盤整備して平坦にしたことです。
そうすることで、効率よく収穫でき、生産量の増加に繋がります。
また、温暖な気候から、3月下旬〜11月上旬までと収穫期間も長く、様々な品種を育てていることなども生産量に繋がっています。
全国で最も早くお茶を収穫することができ、そのお茶は「走り新茶」と言われています。
三大産地その③ 静岡県
静岡県はお茶の年間生産量が、全国の40%を占めるお茶どころです。
鹿児島県と合わせると、国内生産量のおよそ7割を占めるほどです。
静岡県のお茶の歴史は古く、鎌倉中期に高僧・聖一国師が中国から持ち帰った茶の種を蒔いたのが始まりと言われています。
その後、江戸時代には徳川家康公も愛飲するなど、御用茶として徳川幕府に納められるほどに成長します。
静岡県の気候は、沿岸部は温暖で変化が少なく、山間部は寒暖差が激しく、そのような気候の違いがお茶の味の違いとなって現れます。
その味の違いを詳しく知りたい方は、良ければこちらもご一読ください。
まとめ
今回はお茶の三大産地について、ご紹介してきましたが、いかがでしたか?
各地方の気候や特長を活かし、多種多様なお茶が生産され、皆様のお手元に届いています。
今度お茶を飲むときに、生産地などを見て楽しんでいただけたら嬉しいです。
静岡茶商工業協同組合が運営している「一茶」では、
選りすぐりのお茶をご紹介しています。
ぜひ、お気軽にお立ち寄りください。
※一茶については、こちらをご覧ください。