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お茶漬けの歴史

2021.06.11(Fri)

ちょっと小腹が空いた時や、時間がない朝にぴったりの「お茶漬け」。

手間なくささっと食べられるお茶漬けは、多くの人に愛されており、まさに日本のソウルフードと言えるでしょう。

普段から召し上がっている人も多いのではないでしょうか。

今回は、そんなお茶漬けの歴史についてご説明していきます。

 

お茶漬けとは?

お茶漬けとは、一般的に「ご飯にお茶をかけたもの」とされています。

またその食べ方を指す場合もあるようです。

ここでいう「お茶」とは、煎茶や番茶、ほうじ茶や抹茶などの日本茶を意味します。

 

お茶漬けの誕生はいつ?

では、この「お茶漬け」は、いつ誕生したのでしょうか。

 

お茶漬けという文化が、いつ頃から始まったのかは定かではありませんが、日本への稲作・米食文化の伝来とともに始まったであろうと考えられています。

 

さかのぼること平安時代。

この時代には、冷えたご飯にお湯をかけて食べる「湯漬け」という食事方法があったことが記録されています。

「源氏物語」や「枕草子」などの文学作品にも登場しており、まさにこれがお茶漬けのルーツとされています。

 

当時は、現在の炊飯器のような便利な機械はなく、炊いたご飯を保温しておく技術はありませんでした。

そのため、時間が経ち、乾燥してしまったご飯を美味しく食べるため「湯漬け」が誕生したと考えられています。

 

そして、江戸時代に入ると、お茶づけは庶民の日常生活に浸透していきました。

商家などの使用人は、忙しい仕事の合間に食事をとっており、短時間で食事を済ますことができるお茶漬けを好んでいたようです。

 

また、江戸の町にはお茶漬けを主として提供する「茶漬屋」も登場。

こうして庶民の間で、広く親しまれてきました。

 

お茶漬けにかけるのはお茶?お湯?

 

現代のお茶漬けは、インスタントが主流になっています。

誰もが一度は食べたことがあるのではないでしょうか。

 

皆さんはお茶漬けに何をかけて食べますか?

食べ方の好みは人それぞれなので正解はありませんが、インスタントのお茶漬けには、お茶の粉末や出汁がすでに入っているのです。

よく見ると作り方の表示にも、「お湯をかけてご賞味ください。」との記載があります。

お茶漬けというだけに、お茶をかけるものだと思っている人も多くいるようです。

 

また、飲食店などでは、こだわりの出汁をかけるところも多く、そのお店ならではの味を楽しむことができます。

そして自分で作る際にも、お茶の種類を変えてみたり、梅干しやたくあんなどのトッピングをしたりと、さまざまなアレンジができます。

 

これからの暑い夏には、冷たい水で食べる「冷やし茶漬け」も良いですね。

ぜひ、自分好みのアレンジで、お茶漬けを楽しんでみてください。

 

まとめ

 

昔から引き継がれる日本ならではお茶漬けの文化、その歴史などをお話ししてきました。

日常生活にとても身近にあるお茶漬けについて、より知っていただけたのではないでしょうか。

いつものお茶漬けを、ぜひ静岡の美味しいお茶でお試しください。

 

静岡茶商工業協同組合が運営している「一茶」では、選りすぐりのお茶をご紹介しています。

ぜひ、お気軽にお立ち寄りください。